独学でも合格できる! 国家検定「ウェブデザイン技能検定 3級」解説
ウェブデザイン技能検定はWebに関する国家検定です。
3級の合格率は60~70%と言われており、独学でも十分に合格が可能です。
Webデザイナーになるために必須の資格ではありませんが、該当する級で求められているレベルの技能を有していることの証となります。
ウェブデザイン技能検定とは
ウェブデザイン技能検定とは、国家検定制度である技能検定制度のひとつで、Web業界に関する資格としては唯一の国家検定です。
この資格を持っていないとウェブデザインに関する業務に従事できないという業務独占資格ではなく、合格者のみが「ウェブデザイン技能士」と名乗ることができる名称独占資格です。
そのため、Webデザイナーになるために必須の資格というわけではなく、合格したからといって必ずWebデザイナーになれるわけでもありません。
しかし、ウェブデザイン技能検定の資格を取得することで、その等級で求められる必要な知識・スキルを持っているということを証明することができます。
ウェブデザイン技能検定は3級、2級、1級があります。
3級は学生でもWeb業界未経験の社会人でも誰でも受検が可能ですが、2級以上では下位の等級に合格していることや実務経験などが必要となります。
試験は年に4回実施されます(1級を除く)。
どの級でも学科試験と実技試験があり、両方に合格することで該当する級の「ウェブデザイン技能士」を名乗ることができます。
学科試験はマーク方式で100点満点中70点以上、実技試験は課題選択方式で100満点中70点以上が合格です。
学科試験の解答は試験翌日に公表されますが、実技試験の結果を踏まえた合格発表は試験の約1か月後となります。
ウェブデザイン技能検定 - ウェブにかかわる全ての人のための、国家検定
ウェブデザイン技能検定の勉強時間
目安となる各級の勉強時間は以下の通りです。
3級 | 30時間程度 |
---|---|
2級 | 100時間程度 |
1級 | 最短でも2級合格+2年以上の実務経験が必要 |
かかる時間はそれまでの経験や持っている知識・スキルにもよります。
まったくの初心者であれば3級受検においても60時間程度を見込んでおいた方がよいでしょう。
ウェブデザイン技能検定の合格率
合格率は回によって変動がありますが目安として以下の通りです。
3級 | 60~70% |
---|---|
2級 | 30~40% |
1級 | 10~20% |
ウェブデザイン技能検定3級の試験概要
2級を受検するには2年以上の実務経験もしくは3級合格が必要となるため、Web業界未経験の場合、まずは3級合格を目指しましょう。
3級の試験は学科が45分でマーク方式25問、実技が60分で6問中5問選択して解答、です。
試験時間にはかなり余裕があります。
受検手数料は学科が6000円、実技が8000円です。
実施予定地域は開催回によって増減がありますが、基本的に主要都市でのみ開催されています。
ウェブデザイン技能検定3級の勉強方法
ウェブデザインについてすでに知識やスキルがあるという方は、過去問への対策だけで十分でしょう。
まったくの初心者という方は、まずはウェブデザイン(特にHTML、CSS)についての本を読んで勉強するところから始めた方が良いでしょう。
過去問題集にも解説は載っていますが、それは解答への解説のみで、前提となるHTMLやCSSの基本的な内容については書かれていないからです。
HTML、CSSについて一通り学んだ後で過去問題集に取り組みましょう。
実技試験もあるとなると初心者の方にはハードルが高いように感じられますが、毎回過去問と出題形式は同じですので、対策しておけば大丈夫です。
学科試験は過去問では出たことのない問題が毎回数問出題されます。
過去問と似た問題も出ますが、過去問対策だけでなく、一般的なHTML・CSS・ウェブデザインの知識も身に着けておくと安心です。
ウェブデザイン技能検定3級のテキスト
ウェブデザイン技能検定3級の公式テキストといったものは販売されていません。
ウェブデザイン技能検定の公式サイトで参考書籍が紹介されています。
公式サイトでは練習問題も掲載されています。
ウェブデザイン技能検定3級の過去問
公式サイトでは過去3回分の過去問とその解答が掲載されています。
解説はありません。
FOM出版から発売されている『よくわかるマスター 特定非営利活動法人 インターネットスキル認定普及協会公認 改訂版 ウェブデザイン技能検定3級 過去問題集』では詳しく解説されています。
改訂版 ウェブデザイン技能検定3級 過去問題集 | FOM出版
ウェブデザイン技能検定3級によく出題されるポイント
OSI参照モデル 「アプセトネデブ」
第7層 | アプリケーション層 |
---|---|
第6層 | プレゼンテーション層 |
第5層 | セッション層 |
第4層 | トランスポート層 |
第3層 | ネットワーク層 |
第2層 | データリンク層 |
第1層 | 物理層 |
画像のファイル形式
JPEG | フルカラー |
---|---|
非可逆圧縮 | |
PNG | PNG8は256色、PNG24はフルカラー |
可逆圧縮 | |
透明、半透明ができる | |
GIF | 最大256色 |
非可逆圧縮 | |
透明ができる(半透明は不可) |
Webデザイナーとの違いは何? UI/UXデザイナーになるためには
Webサイトやアプリのデザイン、開発などの仕事がしたいと思って求人を見ていると「UIデザイナー」「UXデザイナー」という職種を目にします。
それらはWebデザイナーとはどう違うのでしょうか?
また、UI/UXデザイナーになるために必要なスキルについても解説します。
UIデザイナーとは
卒業後の進路について悩んでいる学生の方も、Web業界への転職について考えている社会人の方も、職種図鑑や求人情報などを見ていると、「UIデザイナー」「UXデザイナー」という職種を目にすることがあるのではないでしょうか。
学生やWeb業界未経験の方にはあまりなじみのない言葉だと思います。
「Webデザイナー」であればもう少しイメージがつきやすくなりますが、「UIデザイナー」「UXデザイナー」とはどのような違いがあるのでしょうか?
まず、「UIデザイナー」とは、パソコンやスマホなどの機器とユーザーとの接点であるUI(ユーザーインターフェース)をデザインする仕事です。
UI(ユーザーインターフェース)とは?
UI(User Interface/ユーザーインターフェース)とは、「パソコンやスマホなどの機器やソフトウェアとユーザーとの接点」のことです。
例えば、Webサイトやアプリであれば、画面に表示されているボタンなどのユーザーが触れたり操作したりする部分のことを指します。
ユーザーの視点に立って、わかりやすく使いやすいデザインをすることが重要です。
UIデザインは、Webサイトやアプリなどの外観をユーザーにとってより使いやすく、わかりやすいものにする仕事です。
UIデザイナーの仕事
クライアントからヒアリングを行い、どのようなUIデザインにするかを決定します。
サイトの内容やアプリの特徴、ターゲットとするユーザーなどを考慮して、より操作性の高い見た目を考えます。
そしてそのUIデザインを実装します。
後述するWebデザイナーやUXデザイナーの仕事と重複する部分もありますが、UIデザインはユーザー視点でUIの使いやすさ、操作性を向上させていくことが重要です。
UXデザイナーとは
「UXデザイナー」とは、Webサイトやアプリを使用することでユーザーに提供する体験をより良いものになるようデザインする仕事です。
UXとは?
UXとは、「User Experience/ユーザーエクスペリエンス」の略で、「ユーザー体験」を意味しています。
Webサイトやアプリなどを使うことでユーザーが得る体験、そしてその体験からもたらされる満足感や充実感などの感情のことです。
ユーザーにとって良い体験となりプラスの感情を抱いてもらうようにデザインすることがUXデザインです。
UXデザイナーの仕事
クライアントへのヒアリングを行い、Webサイトやアプリなどで提供するサービス・商品がどのようなユーザーにどのように使用されるのかを調査します。
ペルソナを設定し、ユーザーが体験する一連の流れを踏まえて、どのようなWebサイト・アプリであればユーザー体験がより向上するのかを考えて設計します。
Webデザイナーとの違い
Webデザイナーの仕事は、見た目に美しいWebサイトを設計し、それをコーディングして実現することです。
ただし見た目の美しさだけでは、ユーザーにとって良いWebサイトとは言えないのでUIデザインやUXデザインが必要となります。
そもそもWebデザインには見た目の美しさだけではなく使いやすさやわかりやすさ、快適さも必要なのでWebデザインとUIデザイン、UXデザインは完全に独立分離した概念、仕事というわけではありません。
それぞれ何を最も重視してデザインをするか、という点に特徴があります。
Webデザイナー | 装飾美:見た目の美しいサイトを作る |
---|---|
UIデザイナー | 機能美:ユーザー視点で使いやすさを高める |
UXデザイナー | ユーザーに良い体験を提供する |
職種としてはWebデザイナーの上級職がUIデザイナー、さらにその上級職がUXデザイナーとされています。
業務に必要なスキルとして、より幅広い知識やスキル、高い専門性が求められるためです。
Webデザイナーに必要なスキル
- HTML:コンピュータにWebサイトの文書の構造を伝える
- CSS:Webサイトを装飾する
- PHP:Webサイトに動きを付ける(Webサーバーで処理される)
- JavaScript:Webサイトに動きを付ける(ユーザーのブラウザで処理される)
- Illustrator:イラストやロゴの制作に向いている
- Photoshop:画像の加工や補正に向いている
UI/UXデザイナーになるには
UIデザイナー、UXデザイナーになるには、まずはWebデザイナーとしての経験を積むのが主流です。
おすすめの進学先
現在高校生の方の、高校卒業後の進路としておすすめなのは、大学や専門学校でデザインについて勉強することです。
デザインを学べる大学というと、美大や芸大が思い浮かびやすいですが、「情報」や「メディア」、「創造」、「表現」などがつく学部や学科でも学べることがあります。
イメージにとらわれず、きちんと調べれば、文系でも理系でも目指すことが可能です。
名称は大学によってさまざまですので、カリキュラムや卒業生の就職先などを確認して自分が学びたいことや身につけたいスキルが学べるのかしっかり確認しましょう。
Web業界未経験の社会人の方には、スクールがおすすめです。
経験が求められることが多い業界ですが、転職のサポートが充実しているスクールで学び、転職を成功させた方々がたくさんいらっしゃいます。
必要なスキル
上述したWebデザイナーに必要なスキルに加えて、UIデザイナー、UXデザイナーにはさらに幅広い知識・スキルが求められます。
おすすめの資格
UIデザイナーやUXデザイナーになるために必須の資格はありません。
しかし、Webデザイナーやその先のUI/UXデザイナーを目指して勉強していくなかで資格取得を盛り込むと、試験日というわかりやすい締め切りが発生するのでモチベーションを維持する手助けとなります。
もちろん資格取得のために勉強したことも自分の知識として身につきますし、特に未経験の場合は何も実績がないため、ポートフォリオと合わせて資格をアピールすることで転職活動にも活かすことが可能です。
アドビ認定プロフェッショナル
アドビ認定プロフェッショナルとは、アドビ社が認定しているエントリーレベルの認定資格です。
科目は「Photoshop」「Illustrator」「Premiere Pro」のアプリごとに独立していて、資格は科目ごとに認定されます。
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定は、Web業界のなかで唯一の国家検定です。
1級、2級、3級の3つの級に分かれており、3級は誰でも受検することができますが、2級以上の受検には下位の級の合格や実務経験が必要となります。
ユニバーサルデザインコーディネーター
ユニバーサルデザインコーディネーターとは、実利用者研究機構が認定する資格です。
ユニバーサルデザインの視点から商品やサービスづくりを行うための体系的な知識・スキルを学びます。
1級、準1級、2級、準2級、3級があります。
未経験からWebデザイナーを目指す! 転職用のポートフォリオ制作
未経験からWebデザイナーへの転職を目指す方向けに、就職活動用のポートフォリオの作り方やポイントを解説します。
未経験で制作実績がなくても提出を求められるポートフォリオ。
そんなポートフォリオ作成に必須の内容やポイントをチェックしておきましょう。
ポートフォリオとは?
ポートフォリオとは、もともとは「複数の書類をまとめて持ち運ぶためのケース」という意味です。
現代では業界ごとにそれぞれ違った意味で使われています。
Webデザイナーなどのクリエイティブな業界では、ポートフォリオとは「自分が作ってきたサイトやバナーなどの作品をまとめたもの」のことです。
Webデザイナーを目指した転職活動では、ポートフォリオはポートフォリオサイトとしてまとめ、Web上に公開する方が良いでしょう。
転職活動でのポートフォリオの重要性
未経験での転職なのだから、実績も作品もないことが多いと思われますが、未経験OKの求人に応募しても、Webデザイナーを目指しているならポートフォリオの提出はほぼ必須です。
募集要項に必須の記載がなくても、他の応募者が未経験でも経験者でもポートフォリオを提出するなかで、未経験でポートフォリオなしの方がいたらなかなか採用は難しいでしょう。
履歴書や職務経歴書だけでは、実際のWeb制作スキルがどれくらいあって、どれくらいのレベルの作品を作れるのかがわかりません。
独学やスクールで勉強して身に着けてきたスキルをアピールするチャンスでもあります。
転職活動用ポートフォリオの内容
ポートフォリオは、その使用目的によって載せるべき内容が変わります。
このページでは、Web業界未経験の方がWebデザイナーを目指して転職活動するときに制作するポートフォリオについて説明します。
自己紹介
自己紹介に書く必要があるのは主に以下の内容です。
- 氏名
- 顔写真
- 略歴
- スキル
顔写真があった方が作品と合わせて人柄のイメージが伝わりやすく、安心感を持ってもらえます。
写真は明るく写りの良いものを選びましょう。
略歴は、履歴書や職務経歴書に書かれてある内容をそのまま載せる必要はありません。
Webサイト制作に関することに絞ったり、前職での経験で活かせそうな部分を載せるなどしましょう。
自分の強みやこれまでの経験で得たものを、今後Web業界でどう活かしていきたいのか、何を大切にしていきたいのかなどをアピールすることもできます。
スキルとしては、HTMLやCSS、JavaScript、WordPress、Photoshop、Illustratorなどの言語やツールで何がどれくらいできるか、などを記載します。
★の数や%、グラフなどを使ってスキルの習熟度を表す方もいますが、自分がどれくらいのレベルなのかわからないという方は、できることを記載するだけで十分です。
作品紹介
作成したWebサイトやバナーをまとめて、見やすく配置します。
サイトのリンクを貼ったり、ポップアップ表示されるようにしたり、モックアップ画像を使ってレスポンシブデザインに対応していることをわかりやすくするなど、採用担当者に見やすくわかりやすくなるように工夫します。
採用担当者は自分の作品をひとつひとつじっくり見る時間はないことが多いので、短時間でもわかりやすく印象に残るような見せ方を目指します。
下記の点を含めてわかりやすい解説があると、どんなことを考えてデザインしたのか、作品のコンセプトを実現するためにどんな工夫をしたのかが伝わりやすくなります。
- 制作にかかった期間・時間
- 作品のコンセプト
- 工夫した点
- 使用したソフト
ポートフォリオを作るときのポイント
ポートフォリオサイトが完成したら、サーバーにアップします。
レンタルサーバーを契約して、サイトの独自ドメインを取得します。
サイトのデータをサーバーにアップロードして、公開します。
転職活動用のポートフォリオでは、架空の会社や店舗のサイトを作ることがあります。
その場合に、架空の情報を全世界に公開する必要はありません。
Basic認証(Webページへのアクセスにユーザー名とパスワードの入力が必要)を設定すれば、採用担当者にサイトのURLと一緒にそのユーザー名とパスワードを伝えておくことで、自分と担当者のみがそのサイトを見ることができます。
headタグ内に下記のコードを記述しておくと、検索エンジンにクロールされることを防ぐことができます。
参考になるポートフォリオサイト
Webデザインスキルを効果的にアピールするためには、できるかぎり質の高いポートフォリオを制作することが重要です。
実際に他の方が制作されたポートフォリオサイトを見てみるととても勉強になります。
未経験からWebデザインを学ばれ、現在はWeb業界で働いている方々が当時転職活動で使ったポートフォリオサイトを公開してくださっています。
参考になるポートフォリオサイトを3つ紹介します。
Webデザイナーを目指す方に役立つ情報を発信されている、つなさんのポートフォリオです。
作品の詳細がポップアップ表示で見られるのでとても見やすいです。
未経験から現在はマーケティング支援会社でデザイナーをされている、はやし ゆうきさんのポートフォリオです。
どういう意図でこのポートフォリオを制作されたのかがとてもわかりやすく作られています。
地方での自由な働き方を応援されている、Redickさんのポートフォリオです。
コンセプトをとてもしっかり考えて作られています。
WordPressを使ったポートフォリオ制作
多くの企業のコーポレートサイトがWordPressを使って作られています。
WordPressを使ってポートフォリオを作成することで、WordPressを使いこなすスキルがあることをアピールすることができます。
自分のアピールしたいスキルがきちんと伝わるようにカスタマイズすることが重要です。
WordPressを使わずに自分で一からサイトを作成することでHTMLやCSSをきちんと理解して実践できているということをアピールすることが効果的な場合もあります。
転職希望先の業務内容や方針、自分の目標などと照らし合わせて、どのようなポートフォリオが転職を成功させるために有用なのかを考えて制作しましょう。
コーディングとは? 簡単にわかりやすく初心者向けにさらっと解説!
コーディングとは、プログラミング言語を使ってソースコードを記述していくことです。
ソースコードはコンピュータへの命令を与える文字列のことです。。
Webサイト作成においては、「HTMLやCSS、Javascriptなどのコンピュータ用の言語でソースコードを書くこと」をコーディングと言います。
コーディングとは?簡単に解説!
コーディングとは、コンピュータにプログラミング言語を使ってソースコードを記述していくことです。
ソースコードはコンピュータへの命令を与える文字列のことです。
コンピュータに正しく命令するためには、人間が普段使っている日本語や英語などの自然言語ではなく、コンピュータにとってわかりやすい言語を使う必要があります。
コンピュータに命令を与える、つまりプログラミングするために作られたのがプログラミング言語です。
プログラミング言語にはたくさんの種類があります。
Webサイトの作成では、「HTMLやCSS、Javascriptなどのプログラミング言語でソースコードを書くこと」がコーディングです。
コーディングとプログラミングの違い
プログラミング言語を使ってソースコードを書くことがコーディングですが、それはプログラミングとはどう違うのでしょうか?
プログラミングとは、コーディングも含めたプログラミングに関する一連の作業全般を指します。
プログラミングの工程のなかのソースコードを書く部分がコーディングです。
コーディング | ソースコードを記述する |
---|---|
プログラミング | 一連のプログラミングに関する作業全般(コーディング含む) |
プログラミングの工程は主に5段階あります。
コーディングに必要なスキル
コーディングに使うプログラミング言語にはたくさんの種類があります。
そのなかで、Webサイト制作のコーディングに必要なスキルとは何でしょうか?
- HTML:コンピュータにWebサイトの文書の構造を伝える
- CSS:Webサイトを装飾する
- JavaScript:Webサイトに動きを付ける
HTML:マークアップ言語
HTMLとは、HyperText Markup Language(ハイパー・テキスト・マークアップ・ランゲージ)というマークアップ言語です。
頭文字を取ってエイチティーエムエルと読みます。
マークアップ言語は、コンピュータにWebサイトに書かれてある文書の構造を伝えるための言語です。
ここは見出し、ここは段落、ここはリンク、などとその文書がどういう構造をしているのかを意味する印を付けることで、コンピュータがWebサイトの文書構造を正しく認識することができます。
CSS:スタイルシート言語
CSSは、Cascading Style Sheets(カスケーディング・スタイル・シート)というスタイルシート言語です。
シーエスエスと読みます。
Webサイトの文字のフォントや色、背景の色や画像などを設定することができます。
Webサイトのスタイルをデザインするために使われます。
JavaScript:プログラミング言語
JavaScript(ジャバスクリプト)は、プログラミング言語のひとつです。
ポップアップウィンドウの表示や画像の拡大表示など、Webサイトの表示に動きを付けることができます。
コーディングの勉強方法
コーディングとは何かがわかったら、コーディングを勉強してみたいと思うかもしれません。
初心者がコーディングスキルを学習するには、無料で今すぐできるお手軽な方法から、費用はかかりますが着実な方法まで複数あります。
YouTubeで動画を見てみる
YouTubeで「コーディング」と検索してみると、実際のコーディングの手順を解説してくれている動画がたくさんあります。
YouTubeは無料で視聴できるので、まずは気になった動画をいくつか見てみるとイメージがつかみやすいです。
本を読んでみる
コーディングやWebサイト作成に関する本はたくさん出版されています。
初心者向けから中級者、上級者向けのものまで幅広い難易度があり、それぞれ内容がまとめられているので自分に合ったものを選びましょう。
書籍を選ぶ際のポイントは、なるべく新しい、最近発行されたものを選ぶことです。
HTMLやCSSのバージョンが変更されて機能が追加・削除されることがあります。古い本だと対応できていないことが考えられます。
また、本を読むだけでは理解、実践が難しいことがあります。
サンプルとしてコードや画像などのデータをダウンロードできる本を選んで、実践しながら学んでいくと理解が深まります。
オンライン学習サイト
コーディングやプログラミングを学ぶためのオンライン学習サイトも充実しています。
初歩的な内容であれば無料で学べるサイトが多いので費用もかかりません。
有料プランに加入すればより多くの内容を学習することができます。
Progate(プロゲート)
Progateは株式会社Progateが運営するオンラインプログラミング学習サービスです。
「初心者から、創れる人を生み出す」を理念に、スライドを使ってわかりやすい学習を提供しています。
無料プランでも初歩的なレッスンは受けることができます。
スマホ用のアプリもあるので、気軽に始められます。
ドットインストール
株式会社ドットインストールが運営している初心者向けプログラミング学習サイトが「ドットインストール」です。
すべてのレッスンは3分以内の動画にまとめられています。
移動時間や休憩など、ちょっとした時間に学ぶことができます。
スマホからも視聴が可能です。
有料のプレミアム会員になれば、わからないところを現役のエンジニアに質問することもできます。
Udemy(ユーデミー)
Udemyは世界中に受講者がいるオンライン学習プラットフォームです。
無料のコースもあります。
基本的にはコースごとに購入する必要がありますが、定期的にセールが行われています。
購入した動画に視聴期限はなく、満足できなかった場合には30日の返金保証があります。
プログラミングだけでなくマーケティングやSEOといったWeb業界に必要なスキル全般、さらには音楽や写真、料理などビジネス~趣味まで幅広いスキルを習得することが可能です。
スクールに通う
わからないところをすぐ質問して解決しながらしっかり学びたい、という方はスクールに通うという方法もあります。
費用はかかりますが、独学での不安点を解消してくれます。
教室が近くにある方はオフラインで通学することでメリハリをつけて学習できますし、オンラインなら交通費も移動時間もかかりません。
パソコンスクール ソフトキャンパス
ソフトキャンパスではマンツーマンで授業を受けることができます。
自分のわからないところを気軽に質問でき、就職のサポートも充実しています。
全国に5校あり、オンライン授業も展開されています。
ソフトキャンパスのオンラインは、マンツーマンでのリアルタイム授業なので、全国どこからでも受講が可能です。
Webマーケティングに役立つ!情報収集を行うための9つの方法
Webマーケティングに役立つ!情報収集を行うための9つの方法
Webマーケティングを行っていくうえで欠かせないのが情報収集です。
情報収集をすることで、最新のトレンドや競合他社の動向、市場のデータといった必要な情報を得て自社のマーケティングに役立たせることができます。
日々の情報収集におすすめの9つの方法を紹介します。
Webマーケティングに必要な情報収集とは?
マーケターとして効果的なWebマーケティングを行っていくためには、日々新しい情報を収集することが重要です。
Webマーケティングにおいて特に必要な情報は3つあります。
- ユーザーのニーズ:ターゲットとなるユーザーがどんな商品・サービスを求めているのか
- 競合他社の動向:競合のターゲット、商品・サービス、施策やその成果
- 市場の未来予測:市場の規模や動向などのデータから今後や将来性を予測する
マーケティングに必要な情報を素早く正しく集めることで、日々の変化を見極めて、自社のマーケティングをより効果的に行っていくことができます。
Webマーケティングの情報収集のポイント
数多くの情報にあふれ、次々と新しい流行が生まれ、激しく変化するWeb業界において、日々の情報収集は欠かせません。
しかし、情報収集にばかり時間をかけてしまうと他の業務が滞ってしまいます。
情報収集にかける時間は最低限にし、効率良く幅広い情報をインプットする必要があります。
情報収集をする際に抑えておきたいポイントがあります。
- 幅広く情報収集を行う
- 収集した情報は、自分に必要な情報だけをまとめておく
- 収集した情報から、自社や自分だったらどうするかを考え業務に活かす
- 信頼性の高いメディアから情報を収集する
- 複数のメディアから情報を収集する
情報収集の頻度
ニュース記事や時事ネタなど、最新情報を素早くキャッチする必要がある種類の情報であれば、確認は毎日行うことが望ましいです。
コラム記事やマーケティング事例の紹介記事などは、メディアが更新したタイミングでチェックできると良いでしょう。
ツールを使うと、メディアの情報が更新されたタイミングをお知らせしてくれます。
情報収集におすすめのWebメディア
Webメディアとは、ニュースサイトや企業が運営しているオウンドメディア、個人が運営しているブログなど、情報を発信しているWebサイトのことです。
Webメディアは数多く存在しています。
そのなかでも、特にマーケティングに役立つ情報を発信しているおすすめのメディアを7つ紹介します。
①AdverTimes(アドバタイムズ/アドタイ)
株式会社宣伝会議が運営している「AdverTimes」は、多くのWebマーケターが情報収集をしているメディアです。
企業のマーケティングや広告などのニュース記事、コラムやインタビューなど読み応えのある記事が多く掲載されています。
②MarkeZine(マーケジン)
「MarkeZine」は株式会社翔泳社が運営しているマーケター向けの専門メディアです。
広告やマーケティングの最新情報を調べることができます。
マンガやクイズなど、楽しみながら学べるコンテンツも充実しています。
③DIGIDAY(ディジデイ)
「DIGIDAY」は株式会社メディアジーンが運営しています。
アメリカのDIGIDAY MEDIA社が2008年にローンチしたオンラインメディア「DIGIDAY.com」の日本版です。
欧米の記事の和訳はもちろん、日本オリジナルの情報も掲載されています。
「用語解説」や「要点まとめ」などもわかりやすく、情報収集も学習も行うことができます。
④Digital Marketing Lab(デジタルマーケティングラボ)
ディーテラー株式会社が運営する「Digital Marketing Lab」は、企業のWebや広告担当者向けにデジタルマーケティングのノウハウを提供しているマーケティング情報Webメディアです。
Webマーケティングの用語や歴史、事例などが掲載されていて、初心者から上級マーケターまで幅広く活用できる情報を得ることができます。
⑤PR EDGE(ピーアールエッジ)
「PR EDGE」は株式会社PR TIMESが運営する、国内外のPR事例メディアです。
広告・プロモーションの事例データベース「AdGang(アドギャング)」と、その姉妹サイトで企業や団体のプロモーション動画事例データベース「BuzzGang(バズギャング)」を統合し、2020年から運営が開始されました。
マーケティング、ブランディング、販促などの「ジャンル」と、WEBやSNS、ポスターといった「メディア」のクロスリファレンス検索が可能です。
⑥ITmediaマーケティング
https://marketing.itmedia.co.jp/
アイティメディア株式会社が運営しているオウンドメディアが「ITmediaマーケティング」です。
マーケターとして必要な最新のマーケティング事例や手法などの情報を幅広く集めることができます。
⑦ferret(フェレット)
「ferret」は、株式会社ベーシックが運営する「マーケターのよりどころ」をコンセプトとしたWebマーケティングメディアです。
講座やe-ラーニングでWebマーケティングに必要な知識をわかりやすく学ぶこともできるので新人マーケターにもおすすめです。
専門家による改善案が掲載されていたり、実務に役立つ資料をダウンロードすることができるなど、自社でのマーケティングに活用できる情報が豊富に揃っています。
情報収集におすすめのツール
上記7つのWebメディアを日々欠かさずにチェックすることで、Webマーケティングに必要な情報をかなり集めることができます。
しかし、毎日の業務に加えてこれらのWebメディアを見て、更新されているかをチェックし、多くの記事を読むのはなかなか大変です。
情報収集ツールを使いこなすことで、情報収集をもっと効率良く行うことが可能になります。
便利な情報収集ツールを2つ紹介します。
⑧Googleアラート
https://www.google.co.jp/alerts
Googleが提供している「Googleアラート」は、指定したキーワードに関するニュースやWebメディアの更新があった際に、メールで通知してくれるツールです。
キーワードは、複数キーワードを設定することができるので、自分が求めている情報をより効率的にインプットできます。
キーワードに自社の商品名やサービス名などを設定すれば、ユーザーの反応や市場での動きなどを素早く探ることができます。
また、通知の必要がない除外キーワードや通知の頻度、対象とする地域などの設定も可能です。
⑨Feedly(フィードリー)
「Feedly」は、世界中で利用されているRSSリーダーというツールです。
RSSという、Webメディアの新着や更新情報をまとめてお知らせしてくれる技術が使われています。
FeedlyにWebメディアを登録しておくと、わざわざそのサイトにアクセスしなくても更新情報をまとめて確認することができます。
キーワードを登録することも可能です。
スマホ用のアプリもあるので、移動中などにも新情報をチェックできて便利です。
まとめ
マーケティングに役立つ情報収集の方法として、9つのWebメディアやツールを紹介しました。
効果的なマーケティングを行っていくためには、日々の情報収集が重要です。
情報収集を効率良く行い、集めた情報を活用していくことで、自社のマーケティングの成果を高めることにつながります。